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人口問題の行方

日本では少子化による人口の減少が叫ばれている一方で、世界では人口増加が大きな問題となっている。

日本での人口減少は深刻で、政府は食い止めるために躍起になっている。女性が社会進出した時には子供を預けることを容易にし、最近では有給休暇を時間単位で取れることができるように法改正することを決めた。

一方で、世界では人口増加による食糧問題や化石燃料消費等の問題が顕著化し始めた。中国では人口増加に対処するために、一人っ子政策を実施した。

この対照的な変化から、私たち先進国では人口を増やすべきであり、途上国は減らすべきだと言う構造が見えてこないだろうか。ある先進国の研究者は世界の人口を増加すべきでないと主張するが、その国の別の研究者が自国の減少を食い止めるための政策を提言しても、前者は批判しないだろう。

世界、アジア、アフリカの人口推移と予測
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日本、ナイジェリア、パキスタンの人口推移と予測
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経済力を持っていれば、人口を増やしても良いというのなら途上国は、ずっと人口を増やすことはできない。土地面積に人口を比例すべきだと主張するなら、欧州の多くの国は現在の少子化に対処することはできなくなるだろう。

この矛盾した人口問題には、途上国の人口が増えすぎないように、エイズやマラリアで途上国の多くの人びとが死ぬことを、先進国が容認しているとも考えられるのではないだろうか。この状況に、私は肯定も批判もしないが、人口問題の解決にエイズやマラリアが貢献していることは確かだろう。

マラリアの画期的な治療薬を開発するには、先進国の大手医薬品メーカーによる開発が欠かせないが、途上国にはその治療薬を買うためのお金はない。ゆえに、医薬品メーカーは糖尿病の治療薬を開発する状況が出来上がっているのである。

少子化問題に対処する政策を批判することが的外れだということは分かっているが、現在の状況や今後の寿命の上昇等も考えると、人口問題は簡単に解決することはできない(originalest)。

United Nations Population Database( http://esa.un.org/unpp/)


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