news

温暖化懐疑論を生んだ一つの図

温暖化のメカニズムとは、温室効果ガスの大気中濃度の上昇により、温室効果が発生し、気温が上がるという認識が多くの人の間で広まっている認識であろうと思う。しかし、過去のCO2の大気中濃度と気温の関係を見た時に、気温の上昇の後に、CO2濃度の上昇が見られると、違和感を覚えないだろうか。

しかし、ここ数十年間のCO2濃度と気温の関係では、気温の上昇がCO2の濃度増加の前に見られている。

観測値から長期的な上昇傾向と季節変化を取り除いた大気中二酸化炭素濃度変動と気温変動の関係
観測値から長期的な上昇傾向と季節変化を取り除いた大気中二酸化炭素濃度変動と気温変動の関係

そして、この事実は温暖化懐疑論者を生み出した。温暖化懐疑論者は、気温(海面温度)の上昇がCO2の温度上昇を招いていると主張しているのだ。

メカニズムとしては、気温上昇により、海洋に吸収されていたCO2は大気中に放出され、CO2濃度の上昇を招いているというのだ。

しかし、CO2温暖化説(一般に認められている温室効果ガスによる温暖化)は、これに対する反論を持っている。上図は、長期的なCO2濃度の上昇傾向を除いた場合の気温とCO2濃度の関係を示しているのである。特殊な条件のもとで作成された図であるに過ぎないのである。温暖化のメカニズムは、CO2濃度が数ppmで温度の変化が起きるような単純なものではない。温暖化を決める要因は、CO2濃度や森林吸収だけではない、しかし、数十ppmから100 ppmのCO2濃度上昇は、目に見える形での温度上昇をもたらすのである。

さらに、温暖化懐疑論では、20世紀後半に起こった急激な温度上昇(CO2濃度増加)説明することはできない。

現在の人為的温暖化説を、否定するという考え自体には反対しないが、現在はCO2温暖化説が正しいように思われる。

明日香壽川(2006)『地球温暖化問題懐疑論へのコメント Ver.2.0』「温暖化に関する討論会」より

根本順吉(1994)『超異常気象』中公新書

二酸化炭素地球温暖化脅威説批判(http://env01.cool.ne.jp/ss02/ss025/ss025.htm)


more news

about us contact us sitemap